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FPの6分野 (4)金融資産運用設計①

『FPの6分野』の4つ目、金融資産運用設計です。

資産運用というととにかく「儲かる」「損をする」という視点にとらわれがちですが、本来はライフプランの目標を達成するためにいかに資産を適切に運用・管理するかという点を重視しなければなりません。
本来、金融資産はライフプランをベースにして、使う目的に合わせた蓄え方、運用方法についてのプランニングの中に組み込むことであり、人生を豊かに過ごすための目標設定があって初めて適切な資産運用があります。

金融資産運用設計にあたっては、金融・経済についての専門的知識と市場の動きを見る目が要求されます。
さらに、金融自由化とグローバル化にあって商品にまつわる様々な「リスク」についての対応策や、消費や保護を目的とした法律や諸規定についての理解も必要となります。

金融商品の種類の増加と変化の速さは、一方で消費者の選択の自由を拡大させましたが、他方で消費者の自己責任における判断の難しさも増しています。
このような場面で、ファイナンシャル・プランナーの助言がますます必要となるのではないでしょうか。

金融資産運用設計については次回でも述べていきます。

FPの6分野 (3)タックスプランニング

『FPの6分野』の3つ目、タックスプランニングです。

複数の選択肢がある場合に、いずれを選択するかによって税負担額と税引き後の結果が異なることがあるので、これらの選択肢のうち、結果としての効果を最大にする計画を立案するのが、タックスプランニングです。

例えば、「投資」という課税所得が発生する行為を行う前の計画段階で、投資の内容・種類、取引相手先、所得発生の時期、方法を検討していくと、選択肢によって税負担に差がでてくることがあります。この場合、表面的な利益にだけ着目するのではなく、総合的な税負担を考慮した結果として税引き後利益が最大になるように選択しなければならないのです。

ただし、このタックスプランニングを必要以上に重要視してしまうと、目標達成のためのライフプランが崩れてしまう可能性もあります。あくまでもライフプランニングの上で多数あるうちの一つの視点としてとらえなくてはなりません。

また、税理士法との関連で、ファイナンシャルプランナー単独では税理士業務はできないことから、タックスプランニングには税理士と協力して行うことが大事でしょう。

次は、金融資産運用設計についてご紹介します。

FPの6分野 (2)リスクマネジメント(保障・補償設計)

『FPの6分野』の2つ目、リスクマネジメントについてご紹介します。

それぞれの家族、あるいは法人などを取り巻くリスクを数値化して、そのリスクに対して、保険でカバーできる部分は保険でリスクを補うということになります。

皆さんも多くの保険商品をご存知かと思いますが、生命保険でカバーできるリスク、損害保険でカバーできるリスク、またそのどちらでもカバーできるリスクがあり、ご自身が感じているリスクに応じて適正な種類の保険を決めて、加入保証額(保険金額)を設定する必要があります。

適正な保障額を見積もるためには、年金制度や健康保険制度(高額医療費、傷病手当金など)の知識が不可欠です。

これは、公的保障で賄えない部分についてのみ保険でカバーすることを考えるためで、公的保障の内容を知らなければ適正な保障設計ができないからです。

「保険料をできるだけ安くしたい」

「新商品を勧められているが、内容がよく理解できない」

「今契約している保険よりも、もっと有利なプランを教えてほしい」

「今契約している保険はそのままにしておいて大丈夫なのか」

「健全な保険会社に加入したい」

など、たくさんの要望(ニーズ)が出てくるのがこのリスクマネジメントの分野です。

次は、タックスプランニングについてご紹介します。

FPの6分野 (1)ライフプランニング・リタイアメントプランニング

前回、紹介した『FPの6分野』の1つ目、ライフプランニングについてご紹介します。

このライフプランニングとは顧客の生活設計のことです。

(退職後のライフプランニングは特にリタイアメントプランニングと呼ばれます)

年齢に応じて、また、家族構成に応じて、何年後に何の費用が必要になるかというのは千差万別です。

例えば、同年齢の人でも、マイホームが欲しいという人と、賃貸で住み換えが自由なほうがいいという人がいるように、希望によって異なってきます。

前者であれば、住宅購入資金や維持のために係る費用が必要となりますし、後者であれば、住み換えをするごとに引越に係る費用などが掛かることになるでしょう。

このように、「結婚」「子供」「住宅」「退職」など、人生のイベントを予測することで、

『子供が大学に入学するときに大きな赤字が発生する』

『予定している住宅を購入するとローンの支払いが家計を圧迫する』

『このままいくと退職後5年目で貯蓄が底をついてしまい、老後生活が苦しくなる』

といった問題点を把握できるようになるのです。

次は6分野の2つ目、リスクマネジメントについてご紹介します。

FPの6分野

FPが顧客とライフプランニングを行っていくにあたり、基本的な6つの分野があります。

それが、下記の6つです。

1 ライフプランニング・リタイアメントプランニング(生活設計)

2 リスクマネジメント(保障・補償設計)

3 タックスプランニング

4 金融資産運用設計

5 不動産運用設計

6 相続・事業承継設計

この6つを柱に顧客の要望や希望、目標に合わせたライフプランを立てることがFPの役割なのです。

次回は、「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」についてご紹介します。

まずは、FPについて

よく『FP』と略される『ファイナンシャル・プランナー』ですが、
まず、この定義について触れたいと思います。

さかのぼること、1969年。
アメリカで設立されたIAFP(※)という国際FP協会が、FPの定義をこう定めました。

『顧客の収入や資産・負債など、顧客に対するあらゆるデータを集め、要望や希望・目標を聞き、現状を分析したうえでそれに基づいて、顧客のライフプラン上の目標を達成するために、必要に応じて弁護士、税理士などの専門家の協力を得ながら、貯蓄計画、保険・投資対策、税金対策など包括的な顧客の資産設計を立案し、その実行の手助けをしていく専門家』

現在もファイナンシャル・プランナーとしての業務の根本はここにあるのです。

次回からはプランニングの基本的な6つの分野について触れていきます。

※IAFPは現在はFPSBという名前で再編されており、世界各国のFP協会を管理する立場にあります

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