前回に引き続き不動産運用設計についてです。
不動産運用設計については、経済・社会環境の変化についての視点も重要です。
今現在においても、不動産についての見方・考え方も時代の変化とともに変容しつつあります。
「定期借地権」や「定期借家権」などの新しい制度を背景に、土地を「所有する」という考え方から「利用する」という方向に変化の兆しがあり、日本版「REIT」といった不動産でありながら、証券化された金融商品の登場など、流動性が向上する可能性も高まっています。
また、「住」そのものについても、単に住めればいいということではなく、何らかの豊かさという付加価値を求める人たちも確実に増えています。さらに、不動産とほかの試算との構成面でのバランスを考えて資産のフロー化を図ろうとするニーズもあります。
不動産は文字通り『動かすことのできない資産』であるので、それだけに相続を含めて先の変化を予想した十分なプランニングが要求される資産と言えます。
次回は、相続・事業継承設計についてです。